ハングルは子音と母音を組み合わせて作る、韓国語を書くための文字です。 ハングルとは?
初心者向けに仕組みをわかりやすく解説
「韓国語を勉強したいけれど、 ハングルが記号のように見えて難しそう……」 そんな韓国語初心者の方へ。 実はハングルは、 一つひとつの完成した文字を丸暗記するのではなく、 子音と母音という基本パーツを組み合わせて作る文字 です。 今回は、ハングルとは何なのか、 どのように作られ、 どんな仕組みで読めるのかを ゼロからわかりやすく解説します。
ハングルとは、韓国語を書くための文字です
韓国語は「言語」、 ハングルはその韓国語を書くための「文字」です。 ハングルは、 子音+母音+必要に応じてパッチム を組み合わせ、 一つの音節を四角いまとまりのようにして書きます。 たとえば、 ㄱ+ㅏ=가 です。 仕組みを理解すれば、 完成した文字を一つずつ丸暗記する必要はありません。
この記事でわかること
- 「韓国語」と「ハングル」の違い
- ハングルがいつ、誰によって作られたのか
- ハングルの子音と母音の仕組み
- なぜハングルが四角い形に見えるのか
- 「가」「한」「글」をパーツに分解する方法
- 「基本24字」と「子音19・母音21」の違い
- 初心者におすすめのハングル学習方法
「韓国語」と「ハングル」は同じではありません
初心者の方が最初に整理しておきたいのが、 「韓国語」と「ハングル」の違い です。
韓国語は、人が話したり聞いたりする 言語です。 一方、ハングルは、 その韓国語を書くために使われる 文字です。
| 言葉 | 意味 | 日本語で考えると |
|---|---|---|
| 韓国語 | 言語 | 「日本語」にあたるもの |
| ハングル | 韓国語を書く文字 | ひらがな・カタカナなどの「文字」にあたるもの |
ハングル=その言葉を書く文字
まずはこの違いを覚えておきましょう。
ハングルはいつ、誰が作った?
ハングルのもとになった文字 「訓民正音(훈민정음)」は、 朝鮮王朝第4代国王 世宗(セジョン)大王 によって作られました。
つまり、 1443年=文字の創製
1446年=文字の原理や使い方を説明した『訓民正音』の刊行 と覚えるとわかりやすいでしょう。
『訓民正音』解例本は、 ハングルを作った目的・原理・使用例などを伝える 貴重な記録として、 1997年にUNESCO「世界の記憶」に登録されています。
最初のハングルは28字、現在の基本字母は24字
ハングルが作られた当時の訓民正音には、 子音17字+母音11字=28字 がありました。
その後、韓国語の音や表記が変化し、 現在の基本字母は、 子音14字+母音10字=24字 です。
現在の基本子音14字
現在の基本母音10字
まず現在使われている基本子音14字と 基本母音10字から始めましょう。
ハングルは「子音+母音」を組み合わせて作る
ハングルを理解するとき、 一番重要なのがこの仕組みです。
完成した文字を一つずつ覚えるのではなく、 子音と母音というパーツを組み合わせて 一つの音節を作ります。
| 子音 | 母音 | 完成した文字 |
|---|---|---|
| ㄱ | ㅏ | 가 |
| ㄴ | ㅏ | 나 |
| ㄷ | ㅏ | 다 |
| ㅁ | ㅏ | 마 |
この仕組みがわかれば、 「가・나・다・마」を 4つの別々の記号として暗記する必要はありません。
これが初心者のハングル学習で とても大切な考え方です。
ハングルの子音はどのように作られた?
訓民正音の子音には、 ㄱ・ㄴ・ㅁ・ㅅ・ㅇ という5つの基本字があります。
これらの基本字は、 音を発音するときの 発音器官や発音するときの形 をもとに作られました。
| 基本子音 | 文字の考え方 |
|---|---|
| ㄱ | 舌の奥が喉の奥側に触れる形 |
| ㄴ | 舌先が上の歯茎に触れる形 |
| ㅁ | 口・唇の形 |
| ㅅ | 歯の形 |
| ㅇ | 喉の形 |
線を加えて別の子音を作る
基本となる文字に線を加える 「加画(かかく)」 という方法も使われました。
つまりハングルの子音は、 完全に無関係な記号を並べたのではなく、 音の特徴と文字の形に一定の関係がある ように設計されています。
ハングルの母音は「天・地・人」が基本
訓民正音が作られた当時、 母音の基本になったのは、
の3つでした。
| 基本字 | 表しているもの |
|---|---|
| ㆍ | 天・空 |
| ㅡ | 地・大地 |
| ㅣ | 人 |
これらを組み合わせることで、 ㅏ・ㅓ・ㅗ・ㅜ などの母音が作られました。
さらに形を発展させ、 ㅑ・ㅕ・ㅛ・ㅠ などの母音も作られました。
ただし、 現在使われている母音の形を見ると、 ハングル創製時の仕組みが残っていることがわかります。
なぜハングルは四角い文字に見えるの?
ハングルは、 アルファベットのように 子音と母音を横へ一列に並べません。
一つの音節ごとに、 子音と母音を一つのまとまりにして書きます。
「한글」という二つの文字を 分解してみましょう。
つまり、
ハングルを知らないと 一つの複雑な記号に見えますが、 中身を見ると、 子音と母音という小さなパーツが 組み合わさっている ことがわかります。
子音と母音の位置にもルールがあります
ハングルでは、 母音の形によって 子音との配置が変わります。
縦長の母音
ㅏ・ㅓ・ㅣ などの縦長の母音は、 子音の右側に置きます。
横長の母音
ㅗ・ㅛ・ㅜ・ㅠ・ㅡ などは、 子音の下に置きます。
母音から始まる音には「ㅇ」を使います
では、 아 のように母音から始まる音は どう書くのでしょうか。
この場合、 最初にある ㅇは発音しません。
たとえば、
の最初のㅇは、 母音を音節の形にまとめるために使われています。
文字の下、 つまりパッチムとして使われるㅇには音があります。
「가」と「한」の違い|パッチムとは?
次の二つの文字を比べてみましょう。
「한」の下にある ㄴが、 パッチム(받침) です。
ハングルの音節は、
という形になることがあります。 終声にあたる部分がパッチムです。
「文字の下にも子音があることがある」 と理解できれば十分です。
「基本24字」なのに「子音19・母音21」と書いてあるのはなぜ?
韓国語の教材を見ていると、 「ハングルは24字」 と書かれているものもあれば、 「子音19個・母音21個」 と説明されることもあります。
これは、 数えている対象が違うためです。
| 分類 | 数 | 内容 |
|---|---|---|
| 基本字母 | 24 | 子音14+母音10 |
| 初声として使う子音 | 19 | 基本子音14+濃音5 |
| 中声として使う母音 | 21 | 基本母音10+組み合わせた母音11 |
たとえば子音には、 ㄲ・ㄸ・ㅃ・ㅆ・ㅉ のような濃音があります。
母音にも、 ㅐ・ㅔ・ㅘ・ㅝ・ㅢ などがあります。
基本子音14字+基本母音10字 から始めて、 そのあと少しずつ広げていきましょう。
ここまで読めたら挑戦!ハングルを分解してみよう
完成した文字の中に、 どの子音と母音が入っているか 見つけてみましょう。
最初のㅇは発音しません。
最後のㄴがパッチムです。
ここまで分解できれば、 ハングルはもう単なる 「不思議な記号」ではありません。
ハングル初心者におすすめの覚え方
初心者の方におすすめなのは、 完成した文字を絵のように丸暗記しないこと です。
たとえば、
を4つの別々の文字として覚えるのではなく、 共通している ㄱ に注目してみます。
고 = ㄱ + ㅗ
구 = ㄱ + ㅜ
기 = ㄱ + ㅣ
このように、 同じ子音に母音を入れ替えて読む練習をすると、 ハングルの仕組みを理解しながら覚えることができます。
カタカナだけで覚えない
カタカナは、 最初の補助として使うことはできます。
ただし韓国語には、 日本語と完全には一致しない音があります。
ハングルを見る
↓
実際の韓国語の音を聞く
↓
自分で声に出す
という流れです。
Araが初心者のハングル学習で大切にしていること
Ara韓国語学院では、 「文字を覚えること」と 「音を覚えること」を切り離さない ことを大切にしています。
ハングルを読めても、 すべてを日本語のカタカナの音だけで覚えてしまうと、 後から韓国語らしい発音との違いに 戸惑うことがあります。
Araでは、 ハングル・発音・文法・会話を バラバラに覚えるのではなく、 学んだ韓国語を実際に声に出し、 少しずつ 「わかる韓国語」から 「話せる韓国語」 につなげることを目指しています。
ハングル初心者のよくある質問
いいえ。 基本的な母音・子音を覚えながら、 「가」「나」「우유」などの簡単な文字や単語を 同時に読んでみるのがおすすめです。
習得速度には個人差があります。 「何日で完全に覚えるか」よりも、 仕組みを理解しながら毎日少しずつ 読む練習を続けることが大切です。
現在の基本字母は 子音14字+母音10字の24字です。 ただし実際の韓国語では、 濃音や複合母音などを組み合わせて使います。
「아」「오」のように 音節の最初にあるㅇは発音しません。 一方、パッチムとして使われるㅇには音があります。
完全に分ける必要はありません。 ハングルを一つ覚えたら、 その文字の音も一緒に聞いて 声に出すことをおすすめします。
まとめ|ハングルは仕組みを知ればわかりやすい
最初は複雑な記号に見えるハングルも、 가 = ㄱ + ㅏ と分解できることがわかると、 少しずつ読み方が見えてきます。
次は、 ハングルを読むために欠かせない 韓国語の母音を 一つずつ学んでいきましょう。
ハングルをゼロから学びたい方へ
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